
研究・開発支援
(機能性表示食品)
機能性表示食品の開発で、貴社の新たな可能性を拓きませんか?
近年、健康志向の高まりとともに、機能性表示食品市場は急速な成長を続けています。特に、特定保健用食品に比べて開発コストを抑えられる機能性表示食品は、中小企業にとって大きなビジネスチャンスです。
しかし、いざ開発となると、企画立案から安全性・機能性の評価、そして消費者庁への届出まで、専門的な知識とノウハウが不可欠です。
もし、
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「機能性表示食品の開発に興味はあるが、何から始めればいいかわからない」
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「企画段階でどのような機能性素材を選定すれば良いか迷っている」
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「安全性や機能性のエビデンスをどのように構築すれば良いかわからない」
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「消費者庁への届出書類の作成に不安がある」
とお感じでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
『MOTTO!食品衛生』では、長年の研究開発経験と豊富な知識を持つ専門家が、貴社の機能性表示食品開発をサポートいたします。
機能性表示食品の開発を通じて、健康に貢献する製品を届け、企業価値の向上を目指しませんか?まずは、お気軽にお問い合わせください。貴社の挑戦を心より応援いたします。

【目的】
機能性表示食品(健康食品を含む)の開発を目指す企業様向けに、企画段階、研究開発段階、届出準備段階のサポートプログラムをご提案
【サポート内容】

【サービスの提供方法】
個別コンサルティング(訪問、オンライン)、定期的なサポート契約
【料金プラン】 時間 20,000円 + 交通費
【共同研究実績】
株式会社萌芽プランツ、株式会社カネカ、株式会社白石中央研究所、株式会社ティーケーシン、株式会社味来、東洋ナッツ食品株式会社、山陽種苗株式会社、三基商事株式会社、株式会社ささ営農、バイオジェニック株式会社、エム・シーシー食品株式会社、丸善製薬株式会社、日本ミルクコミュニティー株式会社、株式会社ヒガシマル、ユニチカ株式会社、株式会社けいはんな、大関株式会社
動物実験技術指導・データ解析指導・論文等報告書作成指導
1. 実験動物の飼育方法
2. 実験用飼育飼料の調製
3. 各種採血法
4. 血液処理法
5. 各種モデル動物の作成
6. ラット門脈カテーテル留置法の修得
7. データ解析方法
8. 投稿論文・報告書等作成指導
01 ラット門脈カテーテル留置法の技術指導
ラット門脈カテーテル留置法は、栄養素や医薬品の体内への吸収を評価するために開発された実験モデルで、「糖質」「たんぱく質」「ミネラル」「医薬品」「その他機能性成分」など消化管から吸収される成分をすべて測定できる世界唯一の動物実験モデルです。この実験モデルを使用することで、「糖質吸収抑制作用を有する食品」「良質なタンパク質とはどんなタンパク質か」「カルシウム吸収を促進するには」など吸収性・有効性・メカニズムの評価が可能です。この技 術を企業様の研究者様に教授することで、特定保健用食品、機能性表示食品およびその素材の開発企業様にご協力できるものと思っています。

02 研究実績
① 価格の安い抹茶は高い抹茶より糖質の吸収を抑える効果が強い

品質の異なる抹茶の遊離アミノ酸含量,カテキン含量およびラットにおける糖質吸収抑制作用を比較した。実験に用いた異なる3社の抹茶では,高品質な抹茶に比し,低品質の抹茶で強い糖質吸収抑制作用が認められた。抹茶の構成成分のうち,遊離アミノ酸含量は高品質なものほど多く,品質が低くなるにつれ少なくなった。一方,カテキン含量は,低品質のもので多く,品質が高くなるにつれ少なくなった。これらの結果は,カテキンを多く含む低品質の抹茶は,高品質の抹茶に比し高い機能性を有することが示唆された。したがって,品質の低い抹茶は機能性食品の原料として利用することで,利用価値の向上が図れるものと考えられた。
② ホエイプロテインは大豆プロテインより消化吸収性に優れているか?

市販粉末プロテイン飲料は、筋肉の保持・増強の目的で、プロのアスリートや大学等の運動クラブで利用されており、利用目的に応じてタンパク質の素材や配合が異なっている。プロテイン飲料に使用されるタンパク質としては、ホエイプロテインや大豆プロテイン、カゼインプロテインが主流であり、そのほかにもタンパク質素材を組み合わせたものや分岐鎖アミノ酸、デキストリンなどを添加したものがあり、それぞれ機能や利用目的が異なっている。
一般的に、ホエイプロテインは消化吸収性が良く、運動直後の筋肉修復効果が期待でき、大豆プロテインやカゼインプロテインは、消化吸収が緩やかなため、ダイエット時や運動をしない日のタンパク質補給に適していると言われているが、その科学的根拠となるデータは皆無である。その背景として、タンパク質の消化吸収を直接的に評価する方法が、これまでに存在していなかったことが原因としてあげられる。血中遊離アミノ酸濃度を指標としてタンパク質の消化吸収を評価する場合、肝臓における代謝を受ける前のアミノ酸濃度を測定する必要があるが、門脈血を経時的に採取することは技術的に困難であるとされていた。ラット門脈カテーテル留置法はラットの胃および門脈にカテーテルを留置し、無麻酔・無拘束下で試料の胃内投与と門脈血の経時的採取を可能にした実験モデルであり、タンパク質の消化吸収機能を直接的に評価することも可能である1)。
本研究では、ラット門脈カテーテル留置法を用いて、プロテイン飲料の素材となるホエイプロテインおよび大豆プロテインの消化吸収性の差異について検討した。
その結果、プロテイン飲料に使用されているタンパク質素材の違いにより、補給されるアミノ酸の種類、量および消化吸収速度に差があることを科学的に証明することができた。したがって、利用目的に応じてプロテインのタンパク質素材を選択することで、必要とされるアミノ酸を有効的に補給できることが明らかとなった。